2023年 3月 22日
このたび弊社では、⾼硬度鋼加⼯⽤ ⾼能率4枚刃ボールエンドミル エポックハイハードボール「EHHBE-TH3」に⾸下⻑5DCタイプを追加発売致します。
⾼硬度鋼加⼯⽤ ⾼能率4枚刃ボールエンドミル エポックハイハードボール「EHHBE-TH3」

開発の趣旨

弊社は2019年2⽉にエポックハイハードボール「EHHBE-TH3」を発売しました。昨今の⾦型市場では⾦型の⻑寿命化の要求から⾦型材料の⾼硬度化が進み、⾼硬度鋼の直彫り加⼯を⾼能率に⾏ないたいとのニーズが増えています。通常、ボール刃先端の中⼼部は切削速度が理論上ゼロであり、中⼼部のすくい⾓はネガであるため切削性に課題があります。特に能率向上のために多刃化した場合、⼗分なチップポケットが確保できないため切り屑排出性の問題が発⽣し、送り速度を上げると先端が⽋損しやすくなり、従来の形状では刃数増加分の能率向上が困難でした。これらの課題を解決した、⾼硬度鋼を安定して⾼能率かつ⻑寿命に加⼯できる4枚刃ボールエンドミル「EHHBE」は、お蔭様で発売以来順調に販売を伸ばしております。
この度、従来品の⾸下⻑3DCタイプではできなかった深部加⼯に対応するため、⾸下⻑5DCタイプを追加し発売します。特に50HRC以上の⾼硬度鋼の直彫り荒加⼯や仕上げ加⼯に是⾮お試しください。

特長

  1. 耐熱性、耐摩耗性に優れているTH3コートを採⽤、50HRC以上の⾼硬度鋼で威⼒を発揮します。
  2. 先端部に微⼩な特殊エンド刃を設け、ボールR刃とは異なる刃を形成。ボールエンドミルで最も不安定となる切削速度ゼロ点(ボール先端部)を無くし⼤幅な切削性能の向上を実現しました。
  3. 多刃化に伴う課題である、⾼速回転時・コーナ部加⼯時・突出し量の⻑い加⼯でのびびり振動を最⼩限に抑えるため、切れ刃に不等分割を採⽤しています。
  4. チップポケット形状の改良により、4枚刃での⾼能率加⼯においても良好な切屑排出性を実現。切屑の噛込みによる、突発的な折損を防ぐことができ安定した加⼯を実現します。
  5. ⼯具の外周刃を使⽤し加⼯負荷を制御しながら加⼯を⾏い、加⼯能率や⼯具寿命を向上させる⾼能率側⾯切削に対応した⼯具設計を⾏いました。

⽤途

40HRC〜72HRCの⾼硬度鋼(特に50HRC以上の焼⼊れ鋼がメインターゲット)
冷間鍛造⾦型、順送プレス⾦型、プラスティック⾦型の直彫り荒加⼯、中仕上げ・仕上げ加⼯

仕様

追加発売の⾸下⻑5DCタイプ:刃径1〜12mm(17アイテム)

価格

¥11,250~¥37,470(消費税別)

発売日

2023年3月22日

お問合わせ先

株式会社MOLDINO 営業企画部
(03)6890-5102

ラインナップ

※この度発売の⾸下5DCタイプです。